全くいいことがなく死んだ先祖の呪い
なにか自分たちの知識では理解できないものが通る
先祖がそれに対しトンチンカンなデタラメをわめきうなりポーズを取りながらいいことなく死んでいった
全く何も考えずにそれを繰り返してやはり最後まで全くいいことなく死んでいく
完全に、ただ単に先祖に呪われて死んでっているだけという状況
本人たちは、にもかかわらず自分たちは偉いとかわかっている知っているとすっかり信じ込んでいるダメダメな状態。
仕事など、欲がからめばものを考えるが、その分普段は単なるダメなパーの集まりでしかない。
「全くなんにも考えていない単なるクルクルパーの集まりだが、大変えらい、自分たちになにかいわれると大変ダメージがあるはずと真剣に信じ込んでいる」ことがミソ。
つきあったり結婚するのも周りがそうするから以外に一切理由がない。感情感性も人に決めてもらって死んでいっている。
俺に対しての用事は一生全くなにもない、周りに合わせて普通といわれて死にたいというだけの存在。そういう意味では本当に助かる。
連中同士で共産党の検閲を受けて死ぬような、全く不自由な死に方をしているが、それでいいと思っている。
もし話にするなら
主人公は人のまねが得意で簡単に周りに流される。
まねが得意なので仕事は普通。
恋人(もちろん人のまねが得意)も普通に人のまねをしてゲット。
全く何も考えずに人のまねをしていた。
なにか災害が起こり、人のまねをして行動していたら実は間違った選択で、全員まとめて死んだ。
死ぬ間際のほんの一瞬だけ、まねしかできなかった自分の人生になにかほんのすこしの意味でもあったのかと疑問に思う。ベルトコンベアーに乗ったどうでもいいペンキャップ程度の部品だったのではと。しかしすぐ、こんな時は人のまねだ。みんなに合わせて、いわれるがまま動けば最後まで大丈夫!と思い直す。
断末魔の叫びや表情動きもすべて周りの人間のまねだった。
・面白い連中の数十年続けてムダだった習性
こちらが連中の行動を言うと、それがいやなことだと信じて必死にワンパターンに何十年ムダでも繰り返す
確かに意識や考えは全く持っていない
のどかれただけで元気だったことをイカれたと数十年言うように、全く間違っているが何十年でも繰り返す
最後までいやがられ嫌われて死ぬことを非常に喜ぶ
よくいる、性格の悪い幼児のような習性がある
そういう反応も含めて数十年ムダだったのに本能として喜怒哀楽含めパターン反応をする集団なのが面白い
個性があれば集団で前ならえのようにそろうことはないが、無個性教育が行き届いているので、これがいやだと思われると信じたらどれだけムダでも数十年下向いたりうなったり同じ言動をがんばる
無個性社会として死ぬまで無個性なのは面白い
こういうことをしたやつは最後まで嫌われて死んだとわかるとそれを繰り返すのは面白い
Brain Waves Wanderers 0 憎悪の波動
波動学という生物の脳波を利用した科学が発展した時代。
波動爆弾が開発され、民間人に対し投下されて数億の人間が脳を破壊され苦しみ、死んだ。
シャウラは波動爆弾の胎内被曝の影響で波動者として生まれた。
脳波が勝手に広がり、周囲の動物の脳に不規則な映像が再生されてしまう。
止める方法はない。何も残らず、同じ体質になる人間はいない。
幼少時何年も病院に連れていかれたがどんな医者にも手の施しようがなかった。
わざとではないことが分かっているため、周囲は本人にこのことを黙っていることにした。
一方、魔骸という生物兵器が開発され、研究者を殺して暴走。オスメスの区別のない単性生殖で次々と増殖し、人類を虐殺していく。結果人類は加速度的に絶滅に向かっていった。
17年後、シャウラの波動をコントロールできるもので自分たちのためのものだと信じる邪悪な教団スカラベが波動拡散現象を明かし、シャウラに異様に不気味で騒々しい呪いの言葉や呪いの踊りをはじめた。「モウシタミエン ホモババクソモノミササンモラワサンツカワサン ヨンジュウネンサワイデウナッテヘーボンにビョウーインでシンデッテル」など。シャウラを苦しめると自分たちが救われると信じ込んでいたためだ。結果としてシャウラは自分の体質を知ることができた。
シャウラは農業を生業にしようとしていたが、定住しようとするとスカラベが攻撃してくる。
魔骸は、波動者が近づくと脳波が干渉して一定の動きしかできなくなることが判明。
世界に数名しかいない波動者は魔骸狩りとして活動し始める。
シャウラも不本意ながら、魔骸討伐を請け負うツクヨミという若い女性と契約を結び、魔骸を殺して日銭を稼ぎながら各地を転々とすることになった。
意図的ではないことがはっきり分かっているのに、自分たちの現状に強い不満を持つために邪教を信じてわざわざ交代で長年攻撃してくる邪教団に対して、シャウラは永遠に消えない深い憎しみを持つ。
ある日、雇い主のツクヨミに、競合の強力な魔骸狩りであるスサノオという剣士を始末してほしいという依頼を受ける。
スサノオも波動者であった。
戦い続けることを喜びとして生きてきたスサノオに、平和を好むシャウラは太刀打ちできないが、スサノオは攻撃を止める。
強い相手か徒党を組む相手としか戦わないのがスサノオの信条であった。自分が有利であるとつまらないと言う。
シャウラはスサノオに、自分が定住して農業に専念したいのにスカラベがどこにいっても邪魔をして追い出すため、深く憎んでいることを明かす。
するとスサノオは、その憎しみは贈り物だ、自分の生きる力に変えろと言う。
シャウラは修行に入り、自身の憎しみに向き合い、それを戦力にして剣をふるうよう意識を変え鍛える。
共にスカラベを滅ぼす戦いに協力を要請したのだ。
スカラベには多くの戦士も帰依しており、スサノオも敵としては面白いと承諾。
戦いに旅立つ。
完
別エンド
スカラベは憎まれて死ぬことを喜びとしているため、どれだけ殺してもホモモノミササンなどと不気味にうなって苦しみながらもひきつった気持ちの悪い笑顔で死ぬ。
スカラベは単なる変態の集まりのため、憎んでも殺しても全く意味がない、憎んだり殺すほど喜びを与えることになることに気が付く。
そこで、彼らが近づけない場所を探して旅に出ることにする。
完
Brain Waves Wanderers 0
平和な村は、一瞬で地獄と化した。
おぞましい触手の塊にいくつもの人間の骸骨が埋め込まれ、醜く不気味な唸り声を上げ続ける怪物…動く死骸、魔骸の群れが猛威をふるい、人々は次々と虐殺されていった。
その腐った触手に押し潰され、恐ろしい断末魔の悲鳴をあげた老婆は、数秒の内に魔骸の中に取り込まれ、骨だけの姿となって自らを殺した怪物と一体化し、昨日まで仲良く過ごしていた他の村人を殺すために動き始めた。
こうしてまた一歩、人類は絶滅へと近づいたのである。
帝国歴1296年3月、大陸の東端、アマニの街。
かろうじて魔骸の襲撃を逃れている数少ない街の一つ。
みすぼらしい身なりをした赤髪に褐色の肌をした男が、街道をゆっくりと歩いていた。
男はターバンのように頭を布で覆っている。
広場には旅の芸人一座が舞台を開き、人々を集め、手品や音楽を披露して拍手喝采を浴びていた。
クリーム色の長髪を無造作にまとめた元気な少女が、はつらつとした笑顔で軽快なステップを踏みながら、逆さにした羽帽子を差し出して人々からおひねりを集める。一座の踊り子、ウズメだ。
通りがかったさきほどの赤髪に帽子を差し出すが、男はこばむ。
「すまない…」
少女は一瞬凝固したが、再び満面の笑顔に戻って他の客に愛想を振りまいた。
「ウズメ、今日の取り分だ」「わーい」「ほれ」「……」
銅貨数枚。ウズメは肩を落とし、夕暮れの街をとぼとぼと歩く。
ふと、道端にあの赤髪の男がうずくまっている姿を見つけた。
「あんた…大丈夫かい?」
「…ああ…生きている…」
「職にあぶれてんのかい?」
だが、ウズメは彼が腰に下げている長剣に目をやった。
「…いや、剣士か!でも今は、魔骸に手一杯で国同士の争いなんてほとんどないはず…。んん?そういや、数日前に北西の村が魔骸に滅ぼされたって聞いたよ…あんたまさか、魔骸狩り!?」
ウズメの全身から血の気が引いた。
一度魔骸の群れに襲われたら、その残虐な猛威に対峙して生き延びる者はまずいない。どれだけ屈強な歴戦の勇士であろうと、まず一瞬で殺される。
魔骸を狩ることができる力を持つ者などごくわずかだ。
「あんたまさか…その耳、見せてみなよ」
男の頭の布を上げると、その耳は奇妙にとがっていた。
「波動者…ほんとにいたんだ…」
人類を殺戮する魔骸は、波動と呼ばれる生物の脳波を利用して動く科学兵器の一種だ。
この時代の主な科学は、その波動の力を動力源としていた。
百年前、最悪の兵器が誕生した。「波動爆弾」である。
その威力は国さえも一瞬でほろぼすほどであり、爆発によって拡散される波動がいわば放射能のように人体を貫通し、外からも内からも細胞を破壊。生き残った者にも深刻な後遺症を残す。
その結果、波動爆弾を胎内被曝した者の内、数万分の一の確率で、自らの脳から脳波が体外に不規則・無差別に広がってしまう人間が生まれたのである。それが「波動者」であった。彼らの耳は、なぜか独特の上端がとがった形状をしており、世界にわずか数人しかいないという。
広がってしまった波動は物質を貫通し、周囲の生物の脳内の視床下部に奇妙な投影現象を起こして消える。ただ、有害な波動爆弾とは異なり、投影がどれだけ起こってもすり抜けられた側に変化はなく通常の生物のままである。
そして、波動者の拡散する脳波にはまた別に奇妙な効果があった。予想できない動きで人類を攻撃する魔骸が、波動者の波動範囲内では極めて規則的に、集団で同じ行動をとるのである。魔骸の動きが予測できれば、魔骸を狩ることが通常よりはるかに容易になる。
そのため、魔骸を狩って報酬を得る「魔骸狩り」になって生き延びることができのは、実質波動者のみに限られていた。
「けどさあ…」ウズメは首をかしげる。
「魔骸狩りっていやあ、どの国も放ってはおかないよ。今この世界に残ってる7つの国には、直属の魔骸狩りが一人ずついて国を守ってるって。命がけとはいえ、そりゃあ贅沢な暮らしができるはずだ。お宝に囲まれてさあ…」赤みを帯びた頬をより一層赤らめて、うっとりとした表情になるウズメ。「なのに、なんであんた、そんなボロボロでこんなとこうろついてんのさ」
「……」シャウラはおし黙った。ウズメは一瞬、彼の目の奥に深淵のように暗く深い憎しみを感じたような気がしてぞっとした。
「私は…人間が嫌いなんだ…。人に囲まれて一か所にじっとしていることはできない…。」
「……」
「それに、旅が好きだ。美しい景色が見たい。山や海や、砂漠。移り変わる風景を見ていると幸せになれる。」
「それで、行く先々で魔骸を狩ってるってことか。そんな単発じゃあ、もうかんないよね。ウチの一座もそうさ…。金が欲しい…うー、金が欲しいっ」
「…こんなことを言うのはなんだが、お前は若い女だ。最近では、身を売る女などどこにでも掃いて捨てるほど転がっている。金がほしければそうするのではないか。」
ウズメはそのあまりにも淡々とした語り口から、シャウラがどれだけ人間というものを冷めきった目で見ているかを感じ取った。
「あのねえ、あんたがこれまでどんな女を見てきたか知らないけどね、そんなんばっかりじゃないよ。そもそも、あたしには夢があるんだ。王宮の踊り子になって、あたしよりちょっとだけ年上の細身の美しい王子様に見初められてお妃になる!って夢がね。それまでは男なんて…」
ウズメは、はっとした。だが、シャウラはやはり表情をピクリとも変えない。
「…うん。あんたがどんなやつか、大体わかった気がする…。」しらじらとした気分になるウズメ。一方で、この男はある意味ではすごく信用できる、とも思った。
その時、街がにわかに騒がしくなった。
「逃げろーッ、魔骸だあああ…」「キャアアアア」「ヒイイ」
遠くに、一匹の魔骸がウネウネとうごめき、こちらに向かっていた。
ウズメは真っ青になった。「はぐれ魔骸!」
魔骸はその習性として、基本的に団体行動しかできない。だが、まれに群れから離れて動くはぐれ魔骸がいた。
躊躇なく剣を抜き魔骸に向かって走り出すシャウラ。
「!」ウズメは驚嘆しながら、それでもその行動に強い頼もしさを感じ、距離をあけ隠れながらもその後を追った。
街の入り口にある門は破壊され、あたりにはすでに数体の無残に切り刻まれ、あるいは押し潰された死体が転がっていた。ゆがんだ苦悶の表情を浮かべる一つ一つの亡骸を、むさぼるように触手で絡めとって食べ、取り込む魔骸。
シャウラがそこに後ろから近づき、触手を切る。
「ぶがああ」
耳をふさぎたくなるような不快なうめき声をあげて振り返る魔骸。同時に何本もの触手をムチのようにしならせてシャウラを叩き潰しにかかる。
軽快にそれをかわし、あるいは剣で止め、切り落としていくシャウラ。
ウズメは街から街へ移動する中で、何人かの剣士の戦いを見たことがあったが、彼の動きはその中でも群を抜いていた。
一方で舞踏を職業としているため、シャウラのステップは一定のリズムに保たれていることに気が付いた。というよりも、魔骸の動きがあまりにもワンパターンなのだ。
(昔見た魔骸と違う…そうか、これが話に聞く波動者の力…)
魔骸は、波動者が近づくと一定の動きしかできなくなる。
シャウラは魔骸の触手を一本ずつ切り落としていき、ついにすべての触手が失われた。
地面にうちはらわれた触手は、それでも少しの間ビチビチとはねていたが、やがて動きを止めた。
このはぐれ魔骸には人間の骸骨が十体分ほど埋め込まれていたが、その口が嘔吐のようにドロドロの液体を吐き出しはじめた。
「ううっ」そのあまりの醜さ、汚らしさに思わず目をそむけるウズメ。
だが、シャウラはその嘔吐にさえ一定のパターンを読み切っているようで、全てかわしては頭蓋骨を切り落としていった。そしてすべての頭蓋骨を落とすと、最後に魔骸に足をかけて登りその頂点に立ち、その中央から脳のような塊をえぐり取った。
その瞬間、魔骸は動きを止めた。
「おおおっ」周囲から歓声があがる。
「すっご…」ウズメも思わず感嘆する。
やがて、一人の整った身なりをした初老の男がシャウラに近づき、うやうやしく一礼した。
「私はこの街の町長です。このたびは街をお救いいただき、誠にありがとうございました。いえ、感謝してもしきれません。これは、ささやかなお礼です。」
おそらく金貨が詰め込まれているであろう、ずっしりと重い袋をシャウラに手渡す町長。「ありがたい」シャウラは一切こばまず、それを受け取った。
「あああ…いーなー…」ウズメはつばを飲み込む。
「よろしければお名前を。」「私はシャウル・ラー。通り名はシャウラ」「おお…あなたが波動者のシャウラ様。お噂はかねがねうかがっておりました。いかがでしょうか。この街におとどまりいただき、街を守っていただくわけには…?屋敷と従僕を用意し、礼を尽くさせていただきます。」
「ありがたい申し出だが、お受けできない。私には行く先がある。」
その暗い表情には固い決意があふれていた。
「残念です…お気が変わればいつでもどうぞ。」
町長は再び頭を下げた。
シャウラは踵を返し、去っていった。
その姿には近寄りがたい何かがあった。
シャウラは街を出た。
その後を、一人の少女が追ってきた。ウズメだ。
「待ってくれよ」「?」
「行先が…あるんだって…?どこだい?」
「…魔骸を生み出した組織。それを見つけ出し、魔骸を完全に滅ぼす方法を見つける」
「そんなの…どこの国でもやってきたことだろ?できるわけない」
「できるかできないかではない。私がそうしたいからそうする。」
「……」ウズメはあきれ、だがなぜか嬉しくなった。今まで出会った誰もが、魔骸の脅威に対して諦めきっていた。自分たち人類は、魔骸からただ身を守り、逃げ、最後には殺されるしかない存在だと悟りきっていた。しかし、この男は違う。
決意だけではなく、戦う力も示した。
一方で、とてつもない不器用さも感じ取った。こんな根無し草のような生活をしながら転々とし、戦い続けていたら、もし魔骸には殺されなかったとしてもそうそう長生きはできないだろう。でも…。
「面白そう。今まであたしは、魔骸にビクビクしながら踊って日銭を稼いでたんだ。でもあんたと一緒なら、もう魔骸を怖がらなくてもいいんだ。一緒に旅がしたい。」
「なんだと?……王子様はどうした?」驚くシャウラ。
「もちろん王子様とは出会いたいよ。けどそんなのがなかなかうまくいかないことも知ってる。…昔の友達がね、貴族の息子と結婚したんだ。ところが、そいつは何人も女を囲っててさ。全然愛されてなかった。しかも、年をとった女は追い出される。結局そんなもんなんだ。男なんて大体そんなもんなんだよ…。」
「………。そうかもな。私も金があれば、そうなっていたかも知れない。」
「そうかな?」悲しげにほほえむウズメ。
「けどさ、あんたには他と違う何かがある気がする。あんたが嫌がることはしないよ。あたしも旅をして、新しい広い世界が見たいんだ。」
「私は、基本的に人間が嫌いだ。
生まれてから17年間もの間、ずっとだまされていた。
波動者であることを伏せられていたんだ。
しかもそれを勝手に様々な形で戯画化されていた。死んでも許せん。
私はそういう人間だ。」
「……そんな…それはひどいね…。」「私は誰も信じない。それでもいいのか?」
ウズメには、そんな生い立ちは全く想像できなかった。
貧しさのために苦労はしてきたが、そこまで無情な経験をさせられたことはなかった。
「じゃあ、あたしが少しでもあんたの旅を楽しくしたげる。あたしは、踊り子なんだ」
「………。変わった女だ。いつまでもつかはわからんが、好きにしろ。」
「あのさあ、喜べよ!こんな若くてかわいい女子がさあ…。もうすでにムカついてきた!どーしよっかな、やめよっかな…」
かまわずに歩きだすシャウラ。
ウズメはブツブツと不満を言いながらその後を追う。彼女は、シャウラが信頼に足る男だと感じていた。一方で、底の見えない暗い怒りや憎しみを抱えて生きていることも。最後には破滅が待っているのかも知れない。それはすぐに訪れて、この男は死んでしまうのかも知れない。
だが、魔骸のように個性のない死骸となって生きることも、魔骸を恐れて生きることももう嫌だった。戦いの中でも、自分の意思を持って生きていきたい。ウズメは漠然とそう思っていた。
キャラクター案追加
・シャウラ
脳波拡散体質。
読書家。平和を何より望んでいる。
農家で育てられ自然に親しんでいたため、植物を植え、育てることに深い喜びを感じる。
幼少より毎日農作業にいそしんでおり、また田畑への魔骸の侵入を阻止するために実戦に即した鍛え方をしていたため剣技も卓越している。
・スサノオ
常に戦いに飢えている。
剣闘士に育てられ、子供の頃から傭兵として戦っていた。
戦い続けなければ生きられないタイプ。
・ウズメ
世界設定の解説と話の進行役
踊り子 16歳
よく喋り、日常的に歌ったり踊ったりする
レオンのマチルダを明るくしたイメージ
30歳以下の細身のイケメン王子をゲットするため宮廷の踊り子を目指している
イケメン王子にアピールするため、男性経験を持っていない
シャウラやスサノオは王子ではないため、ストライクゾーンにない
貴金属に目がなく、アクセサリーをじゃらじゃらと装備している
よく呪いの装備を身に付けて呪われる
大喜びで開けた宝箱がミミックであることが多い
現実のモデルはいない
よくいる男性アイドルなりバンドなりの追っかけに近いが、貞操観念は古風
女性度の高いどろろ
マーニャ?
話の案1
魔骸メモ
魔骸
地上に数億体いる、戦争のために作られた人工生命体。
昆虫や動物の脳が中枢に埋め込まれ、甲殻類等の外骨格の組成を元に作られた大型の鎧を動かしている。
思考は非常に単純で一定パターンのみ。
自分たちの無個性な一生について、満足はしている。個性を持つことを非常に恐れているため、周りと違うことをするにしても極めて小さいふり幅でなければならず、最大限周りにそろえることに気を遣う。
戦争用生物であるために死ぬまで「憎まれる」「嫌われる」「苦しめる」ことに異常に興奮する。戦場に自分たちの細菌をまいて死の世界にすることも目的の一つであるため排泄物にも異常な興味を示し、好む性質がインプットされている。
また、大勢でいることを非常に好むため、逆に単独でいることが苦手。互いに無個性にそろえるために「みんな」がどうかと、なにか「いわれる」ということを悪い意味で学童のように気にする。苦痛やスカトロを好む自分たちを「ふつう」「常識がある」「わかっている」「知っている」と定めており、それ以外の存在こそ「やばい」として必死に避ける。
喜怒哀楽含め、全てがコントロールされており数億体の全てが死ぬまで一定パターンの言動しかできない。簡単な言語はインプットされている。よく不気味な唸り声をあげている。笑い声も異様に不気味で一定のパターン。
横並びであること、「忌」(イミ)と呼ばれる一定の指令に従って生きて死ぬことを何よりも優先する。
人間が触れると死ぬ有毒な細菌が体の内外に満ちている。
魔骸には個性がなく、オスとメスの違いもなく、固有の意識や考え、感情もない。すべて集団の方向に沿うのみ。
それぞれ違いはないなりに、集団の意向の中で一応の恋愛はしており、性交して子を産むが、作られた性質上プレイとしては「スカトロプレイ」を何より好む。そのため、互いの細菌により死にいたることもよくある。
人類に苦痛を与え殺すことと、魔骸同士で性交することが魔骸にとっては最高に幸福であり、楽しく面白いことである。
ただし、自分たちと性交をするのは絶対に「頭がイカレた」存在でなければならないというゆるがない基準がある。まともな者は自分たちを相手にしないという確固たる自覚がある。
ただ、人間から見ると死ぬほど汚いとはいえ、魔骸同士では魔骸同士のスカトロプレイが苦痛を与えることや殺人と同じように最高に幸せであるため、つがいの魔骸を引き離すことは人間から見てもかわいそうなものがある。群れやつがいを引き離すと寂しさのために死ぬという極端な繊細さも持っている。
魔骸は支配欲が強く残忍であるため「とる」「もらう」「使う」ということを非常に喜ぶが、逆に自分たちのつがいの相手をとられたりもらわれたり使われると非常に悲しむ。
確かに個性が死ぬまで全くない集団だが、恋愛に関してだけ個が生じるようであり、攻撃やスカトロばかり好みながら連中同士では個として恋愛をすることができる。それは一片の救い。
政治的な部分メモ
ストーリー
帝国と中央国との間の十年戦争で何億人もの人間が死滅。
数百万人の難民が国を脱出。シャウラの元に集まる。
その中でも、特に若い世代は自国の政治に対する危機意識が高い。
自分たちの世代が政治を軽く考え、政治参加を怠り、一部の老人、世襲貴族、大企業の商人達に任せてしまったことが最大の失敗であることを後悔している。
それぞれの国の先の短い老人団体が国を裏から支配して戦争に至る考えや宗教を推し進め、自分たちに都合のいいように利用できる商人には便宜を図って肥え太らせ、見返りの利益を得ていた。
老人たちは大衆人気の高い自分たちの操りやすい二世三世などを人形として前面に押し出し、耳のいい言葉を使ったりマスコミを操作して単純な民衆をあおり、国を戦争に推し進めた。
徴兵制も進め、自分たちは安全な後方から強制的な指令を出し、叱責するのみ。死にゆくのは前線の若者や踊らされた一般大衆だけという状況を作りだした。
タカマガハラでは、それぞれの滅びゆく国の失敗を繰り返さないため、
殺人や弾圧、強制など犠牲を伴う行いはしっかりと禁じつつ、そうではない多様な意見は尊重する。
国民は十代二十代から政治について深く学び、自国や他国の良い点も悪い点も具体的に把握し、どんな政策がよいか、税制や年金はどういう形がよいかそれぞれが自分の頭で考える。参政権を得たら積極的に政治参加し、公共の場で発言し、暴力や攻撃、強制ではなく違う意見を封じずにしっかりと議論して具体的に行動することを重視する。
そういったアクティブな賛否両論の議論がオープンに行われ、互いに話をしっかりと聞き、良い点、悪い点を具体的に明らかにし、誰一人犠牲にはせず、意見の違いを尊重し、誰にとってもよりベターな結論に至ることを目指している。